カステラの底紙とは?意外と知らない役割と理由を徹底解説

カステラ紙

カステラを食べるとき、底にくっついている一枚の薄い紙──それが「底紙」です。何気なくはがして捨ててしまうこの紙、実はカステラの品質や見た目、食べやすさに大きく関わっている存在です。

この記事では、カステラの底紙が果たしている役割や、なぜ底紙が必要なのか、どんな素材が使われているのかなど、意外と知られていない知識をまとめて解説します。

カステラの「底紙」とは何か?

底紙(そこがみ)とは、カステラの底面に敷かれている紙のことで、多くの場合はそのまま商品に添えられ、食べる際に剥がされます。

この底紙は単なる包装の一部ではなく、製造過程から販売、そして消費まで、さまざまな役割を果たしています。

なぜ底紙が必要なのか?5つの理由

1. 型からきれいに外すため

カステラは柔らかく、しっとりとした生地が特徴です。そのまま焼型に直接流し込んでしまうと、底や側面に生地がくっついてしまい、型崩れや焦げ付きが起こりやすくなります。

底紙を敷いておくことで、焼き上がり後にきれいに型から取り出すことができ、製品としての見た目が整います。

2. 油分・糖分から商品を守る

カステラの生地には多くの卵黄、砂糖、はちみつが使われており、時間とともに油分や糖分が底に染み出すことがあります。

底紙はこの油分や糖分の吸収層としての役割を果たし、ベタつきを防ぐと同時に、外装への汚れも防止してくれます。

3. 商品の品質保持

底紙があることで、包装材との間に直接触れない空間ができ、通気性や湿度の調整にも寄与します。これにより、

  • ベタつきの防止
  • カビ発生の抑制
  • 保存期間中の風味保持 といった効果が期待されます。

4. 衛生的に扱える

食べるとき、直接手で触れずに持つことができるため、衛生面の向上にも寄与します。カットされたカステラ1切れに底紙が付いていれば、皿やトングなしでも手軽に扱えます。

また、贈答品として包装する際も、底紙があることで品のある見た目と扱いやすさが両立できます。

5. 美観とブランディング

底紙には無地のものだけでなく、ロゴ入りや和風模様などが印刷されたものもあり、商品全体のイメージアップやブランディングに役立ちます。

店舗によってはオリジナル印刷の底紙を使用し、「開封したときの感動体験」を演出する工夫も見られます。

底紙の素材にはどんなものがある?

◉ グラシン紙

もっとも一般的な素材。薄くて透明感があり、つるつるとした手触りが特徴。

  • 油を通しにくい
  • 食品対応素材で安全
  • シンプルで上品な見た目

◉ パラフィン紙(ワックスペーパー)

  • 防湿・防油性が高く、しっとりしたお菓子と相性◎
  • 見た目に光沢があり、高級感を演出

◉ 耐油紙(未晒クラフトなど)

  • ナチュラル志向の商品や、和の雰囲気を出したいときに使われる
  • エコ素材対応や印刷可のタイプもあり、最近人気

底紙は再利用できる?

結論から言うと、再利用はおすすめできません。一度使用した底紙は、

  • 食品の水分や油分を吸っている
  • 衛生的な観点から不適切
  • 熱加工で変形している可能性あり

ただし、未使用の底紙や余った資材であれば、家庭でのラッピングやお菓子づくりに活用するのも良いでしょう。

まとめ:底紙は“おいしさ”と“美しさ”を支える縁の下の力持ち

普段は注目されることの少ない「カステラの底紙」ですが、実はカステラをおいしく、美しく届けるために必要不可欠な存在です。

その役割は、品質保持・衛生管理・美観の演出まで多岐にわたり、素材や形状によって印象も変わります。

業務用としても、個人の手作りとしても、底紙を上手に取り入れることでカステラづくりの完成度が格段に上がります。包装や見た目のこだわりを追求したい方は、ぜひ底紙の選び方にも目を向けてみてください。

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